再断酒23日目
いいちまるです。
このブログは
アルコール依存症の
アルコール依存症による
アルコール依存症とその家族の為の
ブログである。
ハイ。
まずは再断酒3週間、飲酒欲求の変化
皆様こんにちは。
再断酒から早3週間経ちました。
断酒経験がある方には分かると思いますが
断酒3週間というと
立ちはだかる最初の壁だと思います。
(いや最初の壁、一番しんどい期間は断酒2週間くらいかな?)
今回再断酒してみた体感
・断酒1週間目
とにかく寝れなくてしんどい。
最初の3日間は一睡もできなかった。
眠る為、しんどさから逃れる為、お酒を強烈に欲する。※飲酒欲求大
・断酒2週間目
寝れるようになる。
まだ完全にぐっすり寝れるわけではないが、体も精神も楽。※飲酒欲求小
・断酒3週間目
とにかく眠い。※飲酒欲求なし
正直、断酒3週間目となった今では
酒を飲みたいとか微塵も思いません。
それはなぜかと考えたのですが
きっと前回の断酒300日達成で気付けた
『お酒の無い人生の幸せ』
僕の脳に刷り込まれたこの感覚が本当に大な存在になってると感じます。
離脱症状を抜ける2週間くらいは渇望する飲酒欲求と戦いましたが
今はもう、去年再飲酒する前と同じように
『飲まない方が人生幸せ』
って心底思っています。
断酒の道はとにかく
失敗を何度も繰り返して、何度もやり直さなければならない過酷な道です。
3歩進んで2歩下がる。
この表現が本当に的確です。
しかし、1度断酒を1年ほど続けることが出来れば
10歩進んで2歩下がる。
こんな感覚です。
再飲酒から立ち直るまでは時間がかかりましたが
再断酒を決意できた今となっては断酒に対して苦しみや辛さは全くありません。
断酒に対して出来上がったポジティブな感情は消えないのです。
ハイ。
それから現在あともう一つ断酒の手助けになっている物があります。
それは『漫画の海外投稿』
英語版、漫画投稿始めました。
僕は漫画を描き始めた頃から
『アル中は世界中にいるんだし、僕の漫画を共感してくれる人は世界中に存在するんじゃないか...』
そう思うようになりました。
↑この漫画を投稿したのが去年の7/27
2コマ目のツマミがソーセージなのが分かりますか?
最初は枝豆を描いていたのですが
海外の人もわかるように『ソーセージ』にした。
この頃から英語版を準備するようになりました。
インスタグラムで世界に発信!
僕は英語が全く出来ません。
漫画の翻訳にも沢山の時間がかかります。
ありがたい事に現在では
『翻訳アプリ』というものが沢山あり
何個かのアプリとGoogle検索を駆使しながら翻訳を頑張っています。
2週間ほど前から
『Instagram(インスタグラム)』
というアプリで英語版漫画を海外に向けて発信しています。
現在はこんな感じ
最近では投稿に対して海外の方からコメントもいただけるようになりました。
アルコール依存症のコミュニティはやはり世界共通で助け合いが強いですね。
アルコール依存症は一人で治療する事が困難な病気という事を
多くの人が理解しているのかな...。
↓一番反応が良かった漫画がコレ
なんだかんだ、アル中のあるある話はウケるみたいですね(笑)
海外の方からよく
『ODAAT!』
というコメントをいただきます。
なんだろうと思い調べてみると
『one day at a time(1日1日)』
という意味らしいです。
僕らも『1日断酒』とか
『今日だけ飲まない』とよく言いますが
世界中みんな一緒なんだなぁ〜
と感じ、なんだか嬉しくなりました。
海外の仲間と触れ合ってみた体感として
海内の人たちの方がポジティブに断酒に取り組んでいるって感じがします。
日本ではどうしても
『アルコール依存症になる人間は意志が弱い』
『自分がアルコール依存症だなんて世間に言えない』
『家族がアルコール依存症だなんてご近所さんに言えない』
こんな雰囲気から
自分からアルコール依存症だと公表するのはとても困難ですよね。
実は僕も、自分がアルコール依存症だという事を友達や周りの人に言えてません。
アルコール依存症だなんて言ったら白い目で見られるんだろうな...。
そう思って躊躇してしまいます。
でも、海外の人たちを見ると
『私はアルコール依存症です!』
『回復に向かって頑張ってるよ!』
顔写真も公開してとてもオープンに断酒に取り組んでいます。
アメリカと日本の違い
アメリカの人口は約3億3千万人です。
そのうち、アルコールや薬物の依存症者は約5500万人だそうです。
その中で依存症から回復する人は3000万人強もいるそうです。
依存症の人にはもちろん家族もいます。
仮に依存症の家族を持つ人が、依存症者と同数の3000万人とすると
6000万人が回復に関わっています。
アメリカの人口の約20%の人が回復に携わっている事になりますね。
5人に1人は依存症と深く関わっている人なんです。
5人に1人が、依存症が回復できる病気だということを体験して知っている訳です。
アメリカが回復の社会になるのは頷けますよね。
日本には約100万人のアルコール依存症者がいると言われています。
その中で病院などに通い依存症の回復を目指す人は1%程だそうです。
それはそうですよね。
アルコール依存症はただでさえ『否認の病気』と言われています。
- 依存症と認めたら断酒をしなければいけなくなる。
- 自分は依存症になるようなみっともない人間じゃない。
- 世間様に恥ずかしくてそんな事言えない。
1番は本人の問題ですが
2番3番は社会の問題だと僕は思います。
アルコール依存症の回復に一番必要な事は、自分がアルコール依存症だと認める事です。
そこからが回復のスタートなんです。
アメリカでの依存症者が多いのは
自分が依存症だと声を上げてもサポートしてくれる社会があるから。
日本の依存症者が極端に少ないのは
自分が依存症だと声を上げたら社会から袋叩きにあうから。
依存症は認知症と一緒で
今の症状から悪くなることはあっても、良くなる事はありません。
でも、重症化する前に食い止める事は出来るんです。
誰もが末期になる前に声を上げられれば
被害を最小限に済ませることが出来るんです。
日本の社会がもっと依存症について理解してくれるようになる事を願ってます。
僕は僕にできる事をします。
漫画やブログで依存症について発信し続け、世の中に依存症の事をもっともっと理解してもらえるよう努力します。
海外の仲間との交流も深めて、国内にもその情報を発信したいと思っています。
発信することが僕の断酒には必要な事だと信じているから。
あの話しちゃいなよ!
その話はまた次回だね!
最後までブログを読んでくれてありがとうございました。
今日も1日断酒お疲れ様でした。