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イラストブログ 入院生活

64日目。瞑想の時の号令で、ウチの音柱がやらかした話〜アル中病棟編〜

3月10日(木)久里浜医療センター

いいちまるです

このブログは

アルコール依存症の

アルコール依存症による

アルコール依存症とその家族の為の

ブログである。

ハイ。

あやちゃん
入院中は毎日瞑想をする時間があるのよね?
そうだよ!これは絶対に全員参加しなきゃいけないんだ
いいちまる
Rチウねずみ
瞑想の時間、好きじゃないんだよなぁ〜

【久里浜医療センター】

今日のスケジュール

午後の瞑想

久里浜医療センターでは午後5時になると、

5分間の『瞑想の時間』

があります。

こちらの共用スペースで行います。

この『午後の瞑想』は入院患者全員が強制参加です。

目的は自分を見つめ直すためらしい。

目を閉じて瞑想。

5分がもの凄く長く感じる。

暇すぎて薄目開けると薄目開けてる人とたまに目が合う。

瞑想の前になると必ず、

『こんなに人生迷走してるのにこれ以上めいそうしたくないよ〜』

というしょーもない冗談を言う人がいる。

瞑想の時は号令当番が号令の合図をかける。

この『号令当番』は交代制なので、入院中必ず1回まわってくる。

ガヤガヤしている皆を黙らせなければならないので

そこそこ声を張らなければなりません。

この紙が自分の班に回ってきたら班の皆で話し合い、

誰がいつ当番をするか決める。

音柱

いいちまるの班には

声に異常なこだわりを持つ"大友さん(仮)"という人がいます。

この人は日々の自身の体調を声の出方で判断しているそうです。

声の出が悪いと体調が悪い

声の出が良いと体調が良い

と判断するそうです。

常に喉を気にしてのど飴を舐め、

病院内はエアコンで乾燥しているため喉に悪いとよく文句を言っている。

常に腹式呼吸をしているのか、オペラ歌手のような声をしている。

広い会場での勉強会。

みんながマイクを使って質問する時なども、絶対にマイクは使わない。

人との第一印象も声で判断するそで、

『ボソボソ喋る人間に大した奴はいない』

とのことだ。

僕は大友さんの事を密かに

音柱

と心の中で呼んでいる。

ついに・・・

ついに号令当番がウチの班に回ってきました。

1週間ウチの班で号令を担当します。

ウチの班は7人なので、ひとり1回号令をする事になります。

普通の人なら

『うわ〜、ついに回ってきたよ・・・』

『やだなぁ〜・・・』

くらいなもんですが、大友さんは違います。

ついにこの時が来たか・・・

と、武者震いすらした事でしょう。

号令当番が回ってくる事は2ヶ月も前に分かっていましたからね。

なんならこの日のために練習までしてたかもしれません

(※あくまで想像です)

号令当日

ついにやってきました。

本番当日。

今日は我が班の『音柱』

大友さんが号令当番の日です。

号令が始まる5分前から席に座り、ワクワクして開始の時間を待ちます。

大好きな歌手のコンサートに来て、開演を今か今かと待っている。

そんな心境です。

どれだけ大きな

『瞑想!!』

を聞けるのかと胸が膨らみます。

『ジェットエンジン』の音が140d B(デシベル)らしいので

それくらいの瞑想を期待しています。

『今日の瞑想は陶酔感に浸りすぎて、帰ってこれないんじゃないか?』

そんな不安すらよぎったものです。

しかし、

結果は意外なものでした。

・・・。

・・・。

・・・。

それは水面(みなも)に落ちた

一滴の水滴のようだった。

大友さんが発した声は3dBくらい。

例えるならまさに、

『虫の息』であった。

この以外すぎる号令に

吹きだす人までいた。

自分の尊敬する人が馬鹿にされてるみたいで悔しかった。

大友さんがこんなミスするはずが無い

何か狙いがあったんだ。

そうだ・・・!

きっとそのはずだ・・・!!

必死に『虫の息』の真意を考える。

そしてすぐに

『虫の息』の理由を理解した。

やはり大友さんはミスなどしていなかった。

音柱は号令に『緩急』をつけたのだ。

いわゆる『緊張と緩和』というやつだ。

最初は大声の姿勢を正して!

で皆を引き締め、

3d Bの瞑想で解放。

この場にいる全ての人を『永遠の精神世界』へといざなおうとしたのだ。

しかし、そんな『緩急』など素人は理解できるはずもない。

所詮ここは素人の集まり。

烏合の衆なのである。

大友さんを圧倒的に崇拝するこの僕ですら、

一瞬『え?』

ってなったのだから・・・。

号令の声が小さい理由を『緩急』だなんて、誰も気づくはずが無いのだ。

悔しかった。

こんなに悔しい思いをする時間が、これまでの人生に幾つあっただろうか。

きっと片手で数えれるほどしかないだろう。

もはや瞑想どころではなかった。

僕はそんな悔しい思いをしながら

薄目でこっそり大友さんの顔を見てみた。

大友さんは悔しさと恥ずかしさと怒りでこんな顔をしていた。

3ヶ月の入院生活で1度しかない大舞台だったんだもん。

次の機会が欲しければ

再入院するしかないのだ。

【久里浜医療センター】入院食

みそ汁(キャベツ、エノキ)・海老のふきよせ・小松菜人参浸し・ふりかけ・牛乳

揚白身魚甘酢アン・切昆布信田煮・白菜ゆかり和え・オレンジ

牛丼風・酢の物(ホタテ)・野沢菜漬・ヨーグルト

今日も1日禁酒お疲れ様でした。

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