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アルコール依存症の方へ

入院34日目。肝臓に良い食事を摂ろう!~アル中病棟編~

2月8日(火)久里浜医療センター

いいちまるです

このブログは

アルコール依存症の

アルコール依存症による

アルコール依存症とその家族の為の

ブログである。

ハイ。

今日は

『肝臓に良い食事』

について。

いいちまる
肝臓って2/3切除しても

2週間でほぼ元の大きさに戻るんだぜ

え!なにその超回復!!
Rチウねずみ

【久里浜医療センター】

今日のスケジュール

肝臓の働き

肝臓の重さ・男性1〜1.5kg

主な働き

  1. 代謝
    • 食べた物の栄養素を代謝する
  2. 解毒・排泄
    • アルコール・薬・有害物質の分解と排泄
  3. 胆汁の分泌
    • 脂質の消化・吸収を助る胆汁を分泌する

肝臓は

肝心要』(かんじんかなめ)

漢字の由来になるくらいの臓器で、

(肝心のは肝臓の)

心臓と並ぶ、とても重要な臓器です

これほど重要な臓器なので是非健康でいて欲しいものなのですが、

肝臓は『沈黙の臓器』と言われるくらい障害が起きても症状が現れにくい臓器です。

このような自覚症状が現れる頃には、かなり肝臓はやられています。

肝臓をいたわるにはどのような食生活が良いのでしょうか。

お酒を飲みすぎない

お酒が大好きな人には耳が痛い言葉(笑)

1日の適正飲酒量は純アルコール量20gとされています。

純アルコール量20gとは

ビール(5%)500ml
日本酒(15%)1合(180ml)
焼酎(25%)0.5合
ワイン(12%)グラス2杯
ウイスキーダブル1杯(60ml)
缶チューハイ(7%)350ml

少な!!

久里浜医療センターY先生の経験によると

「個人差によりますが、1日40gくらいならあまり肝臓に影響は出ませんが、1日60g以上飲む人はほぼ肝臓に影響が出ます

との事です。

肝臓に影響が出にくいという40gはビール500ml2本。

酒好きにとって1日ビール(500ml)2本なんて少なすぎる!

って思いますよね、

でも、1日ビール(500ml)2本で足りない時点で依存症に片足突っ込んでるんで注意

栄養バランスの取れた食事を取ろう

五大栄養素をしっかり摂れるように、主食主菜副菜を揃える。

肉や魚の主菜は食べると思いますが、サラダや煮物などを積極的に食事に取り入れて、野菜を摂るように心がけましょう。

野菜スープなどでも野菜は摂れます。

外食の時には定食を食べるかセットメニューを頼むようにしましょう。

パンを食べるにしても、少しの工夫でバランスが良くなります。

塩分を控える

  1. 塩分を控える
    • 塩分を1日6g未満にする
  2. 水分制限
    • 腹水や浮腫がある時は水分を控えます

塩分の多い食事(塩分1g目安)

カップ麺類は特に塩分が多い!

共に一撃5gの破壊力!!

【塩分】

  • カップラーメン・・・麺、かやく(2.3g) スープ(2.5g)
  • カップ焼きそば・・・5.3g

【減塩の工夫】

  • 酸味で薄味を補う(レモン)
  • 香りで薄味を補う(生姜・三つ葉)
  • スープを具沢山に
  • 調味料を食卓に置かない
  • 調味料をかけないでつける
  • 麺類のつゆは残す

飲酒によるカリウム不足に気を付ける

大酒飲みが不足しがちなカリウム

カリウムは嘔吐や下痢で体外に排出される為、必ず補給しましょう。

カリウムが足りないと筋肉の衰え・便秘・食欲不振・手足の震えが出ます。

久里浜医療センターに入院する患者さんには多量飲酒によるカリウム不足で歩けなくなっている人が多いです。

飲酒による下痢や嘔吐、飲酒による食欲不振。

アル中はカリウム不足になりやすいのです。

カリウムは果物や野菜に多く含まれるので、摂取するよう心がけましょう。

カリウムを最も多く含む食品はバナナ

連続飲酒などで食べ物が食べれなくなっても頑張ってバナナだけは食べましょう

1日3食食べる

これは基本中の基本ですが

1日3食食べる

3回に分けることにより肝臓への負担を少なくします。

1日の摂取カロリーは1日約1800kcalです。

体重とか1日の運動量とかで必要カロリーは変わってきますが、

とりあえず1800kcal摂取しとけば普通に生きている分には問題ないです。

牛丼:約700kcal

ハンバーガー:約525Kcal

ちなみに当ブログで毎日載せている

久里浜医療センター(1日の食事)

これがまさに3食で1800Kcalの食事。

参考にしてください。

まあ色々書きましたけど

けっきょく

一番肝臓を痛めるのは酒

です。

なのでまずは飲み過ぎに注意する事。

飲酒をしても頑張って食事は取ってください。

酒で食事が摂れなくなってきたらアル中街道の大通りを爆走していると気付いて下さいね。

肝臓の回復力はハンパじゃない

肝臓の回復力は凄まじく

肝臓の3分の2を切除しても、約2週間ほどで元の大きさに戻ると言われております。

当ブログ32日目でも書きましたが

久里浜医療センターに入院するくらいお酒で弱りきってた肝臓のγ-gtp(ガンマジーティーピー)数値が

入院時γ-gtp1400→1週間後800→1ヶ月後正常値

(γ-gtpの正常値は50以下)

になるくらいの脅威的な回復力を持っています。

現代医学では『肝硬変』すら治ると言われていますからね!

弱りきった肝臓でも諦めずに、肝臓をいたわる食事と飲み方をしてください。

今からでも遅くないです。

長生きしてお酒を長く飲みたいなら、肝臓をいたわりましょう。

【久里浜医療センター】入院食

味噌汁・酒塩焼・きゅうり揉み・ふりかけ・牛乳

千草蒸・たけこのこフキ煮・ブロッコリー浸し・フルーツポンチ

唐揚げ・キャベツソテー・ジャーマンポテト風・青梗菜ワサビ和え・ヨーグルト

みなさんこれが『1日1800kcal』の食事ですよ〜!

参考にしてくださいね〜!!

ではでは、

今日も1日禁酒お疲れ様でした♪

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