2月20日(日)久里浜医療センター
いいちまるです。
このブログは
アルコール依存症の
アルコール依存症による
アルコール依存症とその家族の為の
ブログである。
ハイ。
アルコール依存症とは
アルコールに脳みそと身体が支配されてしまう病気です。
長期間の多量飲酒のせいでアルコールに対し精神的、身体的に依存をしてしまう精神疾患のことです。
アルコールを長期にわたり摂取することで、老若男女誰にでもアルコール依存症になる可能性があります。
個人の性格や意志の問題ではないです。
長期にわたって多量飲酒する=アルコール依存症になる。
これは確定事項です。
ハイ。
アルコール依存症の症状には
精神的依存と身体的依存があります。
精神依存
- お酒を飲みたいという強烈な欲求。
- 飲酒のコントロールが出来ない。
- お酒を飲んでいる時間や2日酔いなど、お酒に関わっている時間が1日の大半を占めるようになる。
- どんなことよりもまずお酒のことを考えるようになる。
- 娯楽よりもお酒が第一優先になる。
身体依存
- アルコールが切れると手が震えたり汗をかいたり、離脱症状が出てくる。
- 酒を飲まないと寝れなくなる。
- お酒に耐性ができ、今まで飲んでいた量では酔わなくなってしまう。
アルコール依存症は進行性の病気
アルコール依存症は突然なる病気ではありません。
アルコール依存症は進行性の病気ですから、上記で書いたように多量の飲酒を継続さえしなければ、
逆を言えば誰もかからない病気でもあります
20代半ばのお酒を飲み出した頃は、自分でお酒をコントロールできていましたよね?
飲み続ける事により耐性が出来、気付かぬうちに飲みすぎてしまうのです。
耐性がついてしまい脳は酔わないのに、飲んだお酒は体の限界の量を超えている。
もちろん肝臓はお酒を処理しきれません。
身体が限界なのに脳は気付きません。
もう脳みそはお酒のコントロールを完全に失っています
お酒のコントロール
- 正常
- お酒の量や飲む時間をコントロールでき、お酒関連の問題を起こさない。
- 軽度の依存症
- 量を飲みすぎたり決めた時間を守れなかったり、たまにお酒で問題を起こしてしまう。
- 中度の依存症
- お酒で問題を起こす事が多くなる。会社を遅刻したり休んだり、酒による夫婦喧嘩なども出てくる。
- 依存症
- 常にコントロールが出来ない状態。仕事中にお酒を飲む。通常の日常生活が出来なくなる。
世の中のお酒好きは大体2番くらいでしょう
この病気の1番厄介なところは徐々に進行していく事です。
本人ではなかなか気づく事ができません。
何度も言いますが、この病気は進行性の病気です。
依存症にならないように
1日の飲酒量は500mlのビール2本まで。
純アルコール量40mlまでに抑えて下さい。
休肝日は週に2日設けて下さい。
詳しくは当ブログ39日目に書いてあるんで参考にして下さい。
アルコール依存症は否認の病気
依存症の人は自分が依存症であると認めません。
どんなに問題を起こそうと、周りに迷惑をかけようと
『たまたま今回は飲みすぎただけ』
そう言い何度も何度も問題を繰り返します。
自分が依存症だと認めてしまうとお酒を飲めなくなってしまうので、とにかく依存症だと認めません。
お酒に完全に囚われていますよね。
頑なに依存症と認めないです。
この否認が依存症の症状です。
実は本人も自分のお酒の問題を良く無いと感じてはいます。
しかしお酒を飲み続けたいという願望に対抗する事ができず、ズルズルと飲み続けてしまうのです。
そしてアルコール依存症の為飲むとコントロールできなくなり、また問題を起こします。
ハイ。
もし自分の大切な人が
何度もお酒で失敗をしてるにも関わらず、
自分のアルコール問題に真剣に目を向けずに飲酒を控えないようならば、
それはすでに意志が弱いとかではなくアルコール依存症です。
アルコール依存症は病気なので、
理屈が通じません。
何で辞められないの?なんで控えれないの?
この考えは依存症の前では通じません。
意志の問題では無いからです。
これが依存症という病気です。
依存症になると飲むのを止められなくなる
アルコールを日々多量飲酒していると、脳と身体がお酒に慣れてしまいます。
常にお酒がある状態が通常であると脳が勘違いしてしまうのです。
そのためお酒を飲まなくなると今度は身体が異常を察知し、身体にさまざまな異変を巻き起こします。
これが離脱症状です。
手の震えや発汗、身体の不調、寝不足、気持ちの落ち込み、心の不安定などです。
この離脱症状はアルコールを少しでも摂取するとピタリと止まります。
しかし止まるのはほんの一時で、
酒が切れてくるとスグにまた離脱症状が現れます。
そして辛い離脱症状から抜け出すために、またお酒を飲みます。
この泥沼のループにハマり、お酒を飲むことを止められなくなるのです。
アルコール依存症の脳と身体はもはや、
シラフの時よりお酒を飲んでいる時の方が正常の状態なのです。
アルコール依存症は周りを巻き込む
アルコール依存症は家族や友人、勤務先を巻き込みます。
トラブルの例
- 人間関係の問題
- 家族に飲み方を注意され、反発して喧嘩になる。お酒で問題を起こし友人に迷惑をかける。
- 金銭の問題
- 毎日のお酒代がかかる。仕事を休むなどの問題から家計が厳しくなっていく。
- 仕事の問題
- 二日酔いで仕事を遅刻したり休んだりするようになる。二日酔いで仕事の効率が落ちる。
- その他の問題
- 酔って物を壊したり人とトラブルになり、家族がその対処に追われる。
ちなみにこれはあくまで軽度の依存症の例。
さらに病気が進行して重度になってくると、
遅刻や欠勤による失業、離婚、家族や友人から縁を切られる、飲酒運転、暴力事件、器物破損。
さまざまなトラブルが降りかかってきます。
多量飲酒を続けている限り、必ず重度のアルコール依存症になる日が来ます。
そして、アルコール依存症になってしまったが最後。
進行を止める事はできますが、決して後戻りはできません。
このように、アルコール依存症は本人に深く関わる人にこそ迷惑をかけていきます。
周りの人間は度重なる粗相に嫌気がさして、どんどんと離れていきます。
そうやってどんどん孤独になっていき
寂しさからまたお酒を飲みます。
アルコール依存症は孤独が症状をさらに加速させます。
まとめ
- アルコール依存症は進行性の病気である。
- アルコール依存症は否認の病気である。
- アルコール依存症はお酒のコントロールを失う病気である。
- アルコール依存症は周囲を巻き込む病気である。
アルコール依存症は進行を止めることはできるが、正常に戻る事は出来ない。
【久里浜医療センター】入院食
みそ汁・巾着煮・カリフラワーゆかり和え・ふりかけ・牛乳
豚ヒレ生姜焼き・ピーマンソテー・茄子そぼろ煮・ほうれん草浸し・みかん
舌平目マスタードソース・青梗菜ソテー・拌三絲・春菊浸し・ヨーグルト
今日も1日禁酒お疲れ様でした。