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入院生活 断酒

57日目。入院中に体験した肝臓にまつわる怖い話。~アル中病棟編~

久里浜医療センターの日常〜その4〜

3月3日(木)久里浜医療センター

いいちまるです

このブログは

アルコール依存症の

アルコール依存症による

アルコール依存症とその家族の為の

ブログである。

ハイ。

いいちまる
今日は先日、病院で実際にあった話をするよ。肝臓が弱っているせいで脳に異変が起きる怖〜い病気の話だよ。

【久里浜医療センター】

今日のスケジュール

脳機能が低下していく病気

久里浜医療センターの大部屋は4人部屋です。

同じ部屋に上原さん(仮)という明るくて気さくなおじいさんがいます。

去年の12月の終わりくらいに入院したらしいので、入院生活も2ヶ月以上になります。

よくコーラを買ってきてくれる優しいおじいさんです。

1ヶ月半一緒の部屋にいるんだけど、いつも

『俺の肝臓は半分が死んでる』

『肝臓が半分繊維化してる』

『入院した時は腹水が10キロ溜まってたけど、今は全部なくなって10キロ痩せた』

ってよく話してくれた。

1ヶ月くらいで腹水10キロも無くなっちゃうなんてすげーな。

なんて思いながら話を聞いていた。

上原さんが入院してきた時検査した先生に、

『生きてるのが不思議なくらい』

って言われたんだって。

毎日元気な上原さんを見ていたので、

『肝臓って半分も繊維化?死んでても回復するんだぁ〜すごいなぁ〜』

くらいに思ってた。

でもここ最近急に元気がなくなった。

10日くらい前から急に上原さんの元気が無くなってきた。

いつもぐったりしていて、話しかけても反応しなくなった。

『なんか調子悪いのかな〜』

って思ってそっとしていたんだけど、

日に日に弱っていくのが目に見えてわかるし

たまに呂律が回ってない時もあった。

あとイライラしていることが増えた。

元気が無くなりだしてから数日後の朝、騒がしい声で目が覚めた。

看護士さんとお医者さんが上原さんと何やら話してる。

お医者さんが上原さんに話しかけてる。

『最近便は出ますか?』

『肝臓が悪くてアンモニアが脳みそに行っちゃってるかもしれないから、血液検査をして悪かったら点滴打ちましょうね。』

話に対して上原さんの返事は完全に上の空で、呂律も回ってなかった。

すぐに個室へ運ばれて行った。

昼には車椅子に座って、点滴を打っていた。

後で聞いたら

『肝性脳症』

っていう病気にかかってたんだっって。

肝性脳症は、重度の肝疾患がある人において、正常なら肝臓で除去されるはずの有害物質が血液中に蓄積して脳に達することで、脳機能が低下する病気です。

MSDマニュアル家庭版

ハイ。

ここ1ヶ月半、あんなにいつも元気だった上原さんが急変していくのを隣で見ていたら、やっぱり肝臓は一度壊れたらそう簡単には治らないんだなって痛感した。

後から聞いたら朝、先生と看護士さんと話したこと全く覚えてなかったし、来たことすら知らなかった。

完全に意識が朦朧としてたんだね。

今回は入院中だったから良かったけど、一人だったらどうなってたんだろう・・・。

ブログの32日目肝硬変は治るって書いたけど、あれはあくまで約10年も治療した場合のこと。

お酒が大好きな人はどうか、肝臓が壊れる前にお酒を減らして欲しい。

『肝心要』の語源にもなるように、

肝臓は心臓と同じくらい大切な臓器です。

【久里浜医療センター】入院食

みそ汁・ベイクドエッグ・浸し(ほうれん草)・小袋佃煮・牛乳

ひな寿司(エビ)・野菜炒め肉入り(ハム)・清汁(三つ葉、麩)・ひな菓子

豚ヒレ味噌焼・パプリカソテー・マカロニサラダ・インゲンごま和え・ヨーグルト

今日も1日禁酒お疲れ様でした。

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